「物を捨てられない」それ〇〇〇効果のせいかも!

「物がなかなか捨てられない」そこに潜む意外な心理バイアス

「物の量を減らそうとしたけれど、いざ捨てようと思うと“良い物”に思えて捨てられない」そんな事ありませんか?

この記事はそんな方にお悩みをお持ちの方に向けて書いています。

こんにちは。三重県いなべ市周辺(いなべ市・東員町・桑名市・四日市市・菰野町)を中心に整理収納アドバイザーとして活動をしている下和田理紗です。

今回は「物が捨てられない」そんな状況の時に働いている心理バイアスとその解決策についてご紹介します。

「物が捨てられないの自分の性格のせいだ」と思い込んで悩んでいる方の気持ちを楽にできたら良いなと思います。

「物が捨てられない」そんな状況の時に働いている心理バイアス「授かり効果」

「物を減らしてスッキリした空間にするぞ」と作業を開始したものの「どの物も“良い物”に思える」なんてことありませんか?

何かのオマケ、良い感じの空き瓶、空き箱、紙袋…
うーん、なんだか良く見える…

実はそれ「授かり効果」のせいかもしれません。

◆授かり効果
所有という概念は、人の心に大きく影響する。
わざわざ買おうと思わないようなものでも、いったん所有してしまうと失うのが怖い。『授かり効果』という心理バイアスのせいだ。

引用|グレッグ・マキューン=著,
高橋璃子=訳,
『エッセンシャル思考-最小の時間で成果を最大にする-』,かんき出版,2014,p.183

「授かり効果」とは、いったん所有すると「所有していない時よりその物を高く評価してしまう」効果。
わざわざ買おうとも思わない物でもいったん所有してしまうと「失うのが怖い」と思ってしまうみたいです。

確かにそういう事ありますよね。
私は、食パンの袋を縛ってあるクリップみたいなのがそうでした。
あと瓶にも弱いです(笑)。

絶対わざわざ買おうとは思わないけど、なんか手にしてみたら大事な物に感じて捨てられない。

わざわざ買おうとは思はないが、捨てるのはもったいない気がする物
食パンを縛ってあるクリップみたいなの
わざわざ買おうとは思わないけれど、手にしてみたら大事な物に思えた瓶
良い感じの瓶

「物が捨てられない」「授かり効果」を打ち破る、簡単明快な解決策

私はこの効果をグレッグ・マキューンさんの『エッセンシャル思考-最小の時間で成果を最大にする-』という本で知ったのですが、この効果を知った時「じゃあ一度所有してしまった物を手放すとき、どうすればいいんだろう」と思いました。

でもこの本の中にちゃんと解決策が書いてありました。それもとても簡単で明快な解決策。

解決策は「持っていないふりをする」。

引用|グレッグ・マキューン=著,
高橋璃子=訳,
『エッセンシャル思考-最小の時間で成果を最大にする-』,かんき出版,2014,p.185

より具体的に言うと「これを持っていなかったら、お金いくら出して買う?」と考えるという事です。
「買わないかも」と気づく事ができます。

私はこの「授かり効果」を知ってから、もったいないかもと思うだけで使わない・使っていない物などを手放すのがスムーズになりました。
「もったいないんじゃなくて、授かり効果のせいで手放しにくのかも」と気づくようになったんです。

「使う“かもしれない物”」や「もったいないからとっている物」にお家の中を占領されてしまうと、快適に暮らすことが難しくなってしまいます。

「使う物」と「自分にとって大切な物」だけに囲まれる暮らすと、とても快適で心豊かに過ごせます。

「使う“かもしれない物”」や「もったいないからとっている物」を手放すには“授かり効果”を理解しておくと判断がしやすくなりますよ。
あなただけが物を手放しにくいんじゃなくて、だれでも感じることなんです。

グレッグ・マキューン=著,高橋璃子=訳,『エッセンシャル思考-最小の時間で成果を最大にする-』

まとめ

今回は、物を捨てにくくしている効果「授かり効果」とその解決策についてご紹介しました。

「何かに使えるかもしれない。」「なんかもったいない気がする。」
そんな時は“授かり効果”を思い出して持っていないふりをしてみて下さい♪


そうは言っても「手放すこと・捨てることを難しく感じる」という方は、相談やお片付けサポートをしていますのでお気軽にお声がけくださいね。