片付け(整理・収納)は一人でできなくて当然!あまり知られていない片付け(整理・収納)の難しさ3選
こんにちは。
三重県いなべ市周辺(いなべ市・東員町・桑名市・四日市市・菰野町)を中心に整理収納アドバイザーとして活動をしている下和田理紗です。
今回は「片付け(整理・収納)の難しさ」について3つお話しようと思います。
なぜ“難しさ”についてお話しようと思ったかというと、
よくお客様やお片付けにお悩みの方が

片付け(整理・収納)って「一人でもできそう」って思うんだけど、いざやろうとするとできないんだよね…

なかなかお片付け(整理・収納)ができなくて、後回しにしてきてしまった…
といった感じで片付けを「一人でできなかった事」「後回しにしてきてしまった事」を
なんというか「悪い事」のようにおっしゃられるので

片付け(整理・収納)って実はあまり知られていない“難しさ”があるんだよよよよよよ!
だから、責めなくて大丈夫だよ◎
とお伝えしたくて記事にしてみました◎
あと、ご家族などに
もし片付けが出来ていない事を責められるようなことがあったら、
この記事を見せてギャフンと言わせてほしいんです◎
「片付けって難しい事なんだぞ!!!」と言ってやって下さい(〃 ̄︶ ̄)人( ̄︶ ̄〃)
本題に入る前に、「片付け」という言葉の意味の2つの使われ方を理解
まず本題に入っていく前に
「片付け」という言葉の意味をすり合わせる必要があります。
実は「片付け」って、2つの意味で使われている事にお気づきでしょうか?
1つ目は、物の定位置が決まっていて、決まった定位置から移動してきた物を定位置に戻す。という意味です。
例えば、「“ハサミ”の定位置はココ」ともう決まっていて、「ハサミを使うのに出したから定位置に戻す」
といった感じ。

2つ目は「ここに何があるかわからない(何があるか把握できていない)」ごちゃごちゃした状態をなんとかする。という意味で使われています。
「もう、ココごちゃごちゃでわけわかんない」という状況の時です。
この場合はそこに何があるのかわからない状態なのでまず物の“整理(要・不要の判断)”をして、
物の定位置もない状態なので“収納(使いやすく戻せる仕組み)”の方法を考えないといけません(⊙o⊙)

本来“片付け”という言葉は1つ目の意味で使われるのですが、
「片付けに困っている…」という状況のほとんどは2つ目の使われ方のほうです。
今回お話していくのは2つ目の「整理・収納」のお話です(前置きが長くなりました(┬┬﹏┬┬))
あまり知られていない片付けの3つの難しさ
以前もお片付け記事で「整理・収納って難しいんだよ」と書いたことがあります(参考記事)。
その時は「物と向き合う」ことが難しいといった事を書きました。
でもそれ以外にも「こんなところが実は難しい」と思うところが3つあります。
【難しさ❶】ワーキングメモリー(作業記憶)めっちゃ使う
1つ目は「ワーキングメモリー(作業記憶)めっちゃ使う」です!
ワーキングメモリーとは、「作業中の情報を一時的に覚えて処理する力」の事です。
例えば、「17+8」を解くとき頭の中では
❶17に3を足して20にしよう(←一時的な作戦)
❷8は3と5に分けられる(←数の分解)
❸20に5を足すと25!(←中間結果を覚えて使う)
という事をしています。
この「作戦(❶)・分解(❷)・中間結果(❸)」を
一時的に同時に考えている力がワーキングメモリーです。
なんとなく理解できたでしょうか?
整理・収納はめちゃくちゃこのワーキングメモリーを使います(┬┬﹏┬┬)
- 「今なにをしているか」を一時的に記憶
→例えば「これはキッチンに戻して、次は洗面所の…」という手順を一時的に保持 - 分類や判断判断をしながらの作業
→「これは要る?要らない?」「これはどのカテゴリーに入る?」などの同時処理 - 空間的な配置のイメージを保持
→収納スペースに何を入れるかを頭の中で思い出しつつ、次の物を収めていく - 途中で話しかけられる・中断されると飛ぶ
→「あれ?私今何してたっけ?」が起きやすい
こうやってリストで見ると「片付け(整理・収納)ってできなくても自分を責める必要ないじゃん」と
思えますよね◎
しかもこのワーキングメモリーの容量は一般的に
「4プラスマイナス1」と言われているので
多くの人が一度に頭の中で保持し操作できる情報の数は3~5個程度。
さらにさらに不安、緊張、脳疲労によってワーキングメモリーは減るそうです。
日頃、仕事や家事や子育てなどに追われていたらワーキングメモリーって減ってる状態ですから
なかなか整理・収納作業が進まなくて当然なのです◎
【難しさ❷】抽象化する能力が必要(だからカテゴリー分けが難しい)
2つ目の難しさは「抽象化する能力が必要」という事です!
「抽象化」とは、複雑なものの中から大事なポイントだけを取り出して、シンプルに考える事です。
もっとわかりやすく言うと「ごちゃごちゃした情報をまとめて『要するにこういうこと』と整理すること」です。
例えば、〈リンゴ・バナナ・ぶどう〉を抽象化すると→果物
みたいな感じです。
片付けでは物を分類してカテゴリーに分けるという時にこの抽象化を使っています。
例えば、〈ペン・消しゴム・のり〉→文房具
みたいな感じ。
文房具のの例はわかりわすいけれど、整理収納作業をしていると

これは何に分類すればいいの?!
という物が出てきますよね!
こういう時に抽象化することに慣れていると
「あっあそこに入れよう」とか「こんなカテゴリーを作ろう」とか浮かんでくるのですが
なかなか抽象化に慣れていないとまったく浮かばなかったりするんです(┬┬﹏┬┬)
なぜその気持ちがわかるかというと…私自身もともと抽象化が苦手な具体人間だからです(抽象の反対は具体)。
“抽象化”は慣れたら簡単なのですが慣れるまでが少し時間がかかるかなと思います(私の実体験に元ずく(笑))

【難しさ❸】物を手放しにくくする様々な心理効果がある

もったいないと思うと、物を全然手放せなくて…
となぜか少し申し訳なさそうにおっしゃるお客様やお片付けにお悩みの方が多くいらっしゃいますが
それも申し訳なく思う必要も全くないし、実は当たり前の事なんです( ̄︶ ̄)
それは以前記事でも書いたことのある
「授かり効果」→いったん所有すると「所有していない時よりその物を高く評価してしまう」効果。
(わざわざ買おうとも思わない物でもいったん所有してしまうと「失うのが怖い」と思ってしまう。)
のように物を手放しにくくする心理的効果は色々あります。
(他にも“サンクコストバイアス”“損失回避の法則”など)
そんな心理効果があるなんて、なかなか知るきっかけがないし
ついつい自分を責めてしまいそうになりますが
あなたのせいではなく当たり前の生理現象です◎
対応方法もありますからね◎
まとめ
まとめると
片付け(整理・収納)は
❶ワーキングメモリー(作業記憶)めっちゃ使う
❷抽象化する能力が必要(だからカテゴリー分けが難しい)
❸物を手放しにくくする様々な心理効果がある
があって難しい事。
だから、一人でできなくても当然のことだし
日頃の生活がある中で進めていくのは難しくて後回しになってしまうのも当然の事なので
自分を責める必要も申し訳なく思う必要もないこと◎
いかがだったでしょうか?
なかなか片付け(整理・収納)が進まなくても責めずに少しずつ進めてみて下さいね。
もっとスピードを上げて作業を進めていきたい場合はご連絡お待ちしております◎
お・ま・け
最後にちょっとだけ追加でお伝えしたいのは…
この難しい作業(整理・収納)を仕事にしているリサってスゴイ!ってお話じゃなないんです。
これは謙遜で言っているわけではなく
私はワーキングメモリーが弱いタイプです。
記憶力も本当になく、地名なども覚えられないタイプ(┬┬﹏┬┬)
マルチタスクは本当に苦手です。
あの簡単な永谷園の「広東風かに玉」の“かに玉の素”と“あんかけの素”を
反対に入れて、あんはシャバシャバで卵は片栗粉でガチガチの
かに玉をつくるような人です(┬┬﹏┬┬)
でも「マルチタスクをシングルタスクに変換」していくのは得意?得意になったんだと思います。
「やることいっぱいあるけど同時進行じゃなくて、一つずつやろう」という感じ。
だからこの記事を読んで下さったあなたも安心して下さい◎
だんだんできるようになりますよ(*^-^*)
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